昔・現代 サッカーを比較
現代の世界のサッカーは昔と比較すると、どのリーグもプレーの内容が同質化したスポーツになっています。
多くのクラブがシンプルで速く、かつ強いプレーを目指しているわけです。
かつては、イタリアのサッカーは激しさが溢れており、現在と比較にならないほど熱いプレーが見られました。
オランダの場合も、トータルフットボールが体現されており、攻撃的なプレーで常に観客を興奮させていました。そうした背景があったからこそ、チャンピオンズリーグやワールドカップは、国をあげて大いに盛り上がっていたわけです。
現代のサッカーは、各国の特徴は残しているものの、有力選手の移籍が日常化しているため、クラブとしての特徴を感じにくいです。
また、プレー内容に関しても、一つの流行が支配する傾向があり、似たような試合運びになってしまいます。現在の主流は「シンプル・速さ・強さ」を追求するもので、お互いのスペースを如何に消すかに重点が置かれています。
それ故、昔のような遊びの要素がなくなっており、勝つことが仕事になっています。勝ちパターンも定型化されているので、技術のあるチームや選手が高い確率で得点を上げられるようになっていると言えます。
ワールドカップとチャンピオンズリーグ
サッカーの大会と言って真っ先に挙げられるのがワールドカップです。
各地域の予選を勝ち抜いた代表チームによって世界一の座を争うことで知られていて、全てのスポーツの中で最も注目される大会です。ワールドカップで活躍した選手は一躍注目の的となり、欧州のトップリーグへの移籍が取りざたされるなど選手にとってはステップアップの機会でもあります。日本人選手も、ワールドカップでの活躍をきっかけに何人もの選手が海外移籍を果たしています。
ヨーロッパのクラブチャンピオンを決めるヨーロッパチャンピオンズリーグも世界中のファンが観戦します。ヨーロッパ各国の国内リーグで優勝やそれに近い成績を残したクラブが出場できます。代表チームは常に一緒に練習することができないためクラブの方が戦術的な熟成度が高いと言われていて、ヨーロッパチャンピオンズリーグでは最もハイレベルな試合が展開されています。
さらに、各大陸のクラブ王者が出場するクラブワールドカップも注目されています。日本開催のときはサッカーに興味が無い人でもテレビを見るほどです。